毎日のシャンプー
いつも日々のサロンワークを行うなかで、
お子さんはもちろん、大人もしっかりとしたシャンプーができていないことや、
当店では中学生の職場体験や高校生のインターンシップの受け入れも行っていますが
プロによるシャンプーを経験したことのない生徒さんも多数いることに驚かされます。
お父さん!お母さん!お子さんが一人でお風呂に入るようになる前に正しいシャンプーの仕方を教えていますか?
人が生活していく中で日々行うシャンプーは
生れてから80歳まで1日1回シャンプーを行ったとすると約30000回にも及びます。
そのシャンプーを子供のうちから正しくできるか否かで
10年後・20年後に頭皮や髪の状態が変わってきてしまうということは
容易に想像できると思います…
ということで、今回は基本的なシャンプーの仕方をご紹介させていただこうと思います。
・シャワーを使ってしっかりと髪と頭皮を濡らす
・なるべく少量のシャンプー剤を使って泡立てる
・爪を立てたりゴシゴシと頭皮をこすらない
・しっかりとシャワーでシャンプー剤を流す
・お風呂から出たらなるべく早く頭皮と髪を乾かす
では、もう少し具体的に、そしてどのような点に気を付けなければならないかなどを紹介していきたいと思います。
シャンプー
まず、シャンプーというと上の写真のような泡を立てて洗うことを想像すると思いますが、
この泡をしっかりと作るにはシャンプー剤に水と空気をたくさん混ぜることが重要です。
そのためにまずは髪と頭皮をよく濡らすことが大事になりますし、
よく濡らすことができればシャンプー剤を使う量も少なくすることが可能になります。
目安としてボトルタイプのシャンプー剤をお使いの方でしたら
ショートスタイルの方や男性は半プッシュ程度
ミディアムスタイルでしたら1プッシュから2プッシュ程度で十分です。
シャンプー剤を手に取ったらよく手のひらに伸ばし髪につけ、
大きく手と指を使い空気を混ぜるようして泡立てを行います。
もしお風呂に入る前に髪が絡んでいたり、
掃除やスポーツなどでホコリなどが付着している場合には
静電気が起きないようなブラシを使いブラッシングをしておくことも大切です。
泡立てたら頭皮をこすらずにマッサージするようにして汚れを浮かせ落としていきます。
特に大人は頭皮をこすると皮薄化(皮膚が薄くなる)を起こし
髪が細くなったり薄毛の原因になります。
爪を立てて洗うなんてもってのほかですよ!
頭全体を一通り洗い終えたらシャワーを使って
シャンプー剤をしっかりと洗い流すことも重要です。
シャンプー剤の中の汚れを落とす泡の主成分である界面活性剤が
頭皮や髪に残ると様々なトラブルを引き起こします。ショートヘアーでも2分以上、
髪の長さのある方でしたら3分以上はしっかりと流すように心がけましょう。
シャンプー剤をしっかりと流し終わったら、リンスやトリートメントを・・・
ここでちょっと待ってください!あなたの髪に本当にリンスやトリートメントは必要ですか?
ショートヘアやカラーやパーマをしていない髪には必ずしも必要ありません。
髪が絡んでしまう場合や乾燥している季節で髪に静電気が帯電してしまう場合に、
絡んだところから毛先にリンスやトリートメントをつけてあげるだけで十分です、
決して頭皮や根本付近には付けないようにしてください。
もし今日、トリートメントをしないで何の問題もなければ
明日からお風呂でのトリートメントをつけて流すという行程が省略できますね。
またトリートメントやリンスをつけた場合はシャンプーまでとはいいませんが、しっかりと流してください。
もし、お子様の背中にブツブツが出来ていた場合、シャンプーやリンスが流しきれないために、
毛先が背中にあたってブツブツが出来ている場合があります。
お風呂から出たらなるべく早く髪と頭皮を乾かします。
お風呂から出た状態は髪と頭皮がふやけた状態になっているので、
表面は濡れている状態でも内部の水分が蒸発してしまい乾燥の原因に、
また夏は頭皮が高温多湿状態になるので雑菌が繁殖し、においの原因に
冬は逆に頭皮が冷たくなり血行不良を起こし髪に栄養が届かなくなり細毛や薄毛の原因になります。
もっと詳しいことは後々機会があれば紹介させていただきますが、
まずは皆様が通っている理容室、美容室にお尋ねください、ちゃんと教えていただけると思います。
また 東京都理容生活衛生同業組合 では”キッズシャンプープロジェクト”として、
小さなお子様に正しいシャンプーの仕方を覚えていただくための活動を行っています。
ご興味がある場合にはお尋ねください。
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